特殊清掃について

1.薬剤・機材の使用方法とその環境作り

特殊清掃現場に有効な薬剤は様々です。現場の状況に応じて分量も違いますし、季節によっての温度調整がないと薬剤、機材の効果が薄れる場合もあります。知識がないと、いくら高価な薬剤、機材をもってしても対応が難しいことを理解されると幸いです。

2.特殊清掃は主に何が必要か?

  1. 酵素系洗剤または過酸化水素水
  2. 安定化二酸化塩素なら、より効果が高い複合型二酸化塩素
  3. オゾン脱臭機

2-1.酵素系洗剤または過酸化水素水

タンパク質分解酵素・脂質分解酵素を最大限に機能させる特殊な成分配合により、汚れを強力に分解・洗浄する薬剤。体液を分解・除去します。体液や排泄物はタンパク質で構成されているため、洗剤に含まれる酵素が分解します。
またオキシドールも過酸化水素水を薄めた薬剤であり血液や体液なども清掃に効果的です。もちろん、業販の過酸化水素水や加速化過酸化水素も有効である。

2-2.安定化二酸化塩素よりも複合型二酸化塩素にて除菌・消臭

一般的に安定化二酸化塩素は長い期間保存できずさらに消臭効果は高いが除菌効果はほぼ無いに等しい。反対に複合型二酸化塩素は比較的長い期間保存が出来、消臭効果も高いうえに除菌効果も高い。

2-3.オゾン脱臭機

オゾン生成と同時に臭気成分やウイルスに直接作用するものが必要となってきます。オゾンは自然界に存在する分子ではありますが、高濃度になると人体に悪影響を与えます。使用中は人の出入りを禁止するとともに、適切な設置場所で作業を行います。有人空間で使用しない事が大原則です。

3.特殊清掃の流れ

  • 3-1
    害虫駆除
    まず害虫がウイルスを運ぶ状態にあるため、すべての部屋の害虫処理から始めます。動き回って作業に支障が出る、近隣に逃げてしまう可能性があるので、最初は駆除から。専用の薬剤を使用し害虫の発生、移動をくい止めるため、主に煙剤タイプの薬剤が多く使われております。
  • 3-2
    室内および空気口までの消毒、除菌
    遺品、壁、天井に至るまですべてのウイルス、除菌消毒を行います。消毒器を使い、見合った薬剤の量を使用し、隅々まで室内すべてに届くように合わせてサーキュレーターの使用が最適です。室内は、玄関、窓といった出入口すべて消毒、除菌を行います。
  • 3-3
    遺体が触れていた物の撤去
    遺体が触れて、体液が付着した布団や畳、床材、場合によっては壁などを撤去して、死臭の元を断ちます。畳の下、床下まで体液が届いている場合、その部分の撤去も必ず必要です。この撤去作業にて死臭の約半分は消臭できる場合があります。
  • 3-4
    遺品整理
    遺品にも必ず死臭が残ります。約20%程度の死臭は遺品、壁、天井などすべてのものに付着するとされております。季節や発見までの時間によりますが、物を運び出すことで、かなりの死臭はおさまります。大型の家電や家具類は残念ながらリサイクル不可となってしまうとお考えください。
  • 3-5
    異臭が付着した壁、床の撤去
    状況によりますが、遺品を運び出した後、死臭が付着しやすいものは壁のクロス、クッションフロア‐、フローリング、カーペットなど工事解体が必要となってくる場合があります。
  • 3-6
    撤去できない死臭付着部分の対応
    床の基礎コンクリート部分、建物自体の柱など、撤去できない箇所に体液、死臭が付着している場合、薬剤で何度も洗浄しますがこれだけでは不十分で、臭いを閉じ込めるために特殊コーディングを行います。
  • 3-7
    専用消臭剤の散布・オゾンを炊く
    状況に応じての専用消臭剤の量を図り、部屋全体に散布します。必ずすべての箇所に消臭剤を散布することが重要。僅かでも散布していないと、そこから死臭が部屋全体に漂ってきます。それほど死臭の臭いは強烈です。消臭剤を散布の後、オゾン脱臭機を使用します。機種にもよりますが、その際の部屋の温度、時間など設定が必要です。
  • 3-8
    確認
    作業後は依頼者様に確認を取っていただき作業終了となります。