引越し業経験者が転職するなら遺品整理業が向いている理由

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今現在、転職を考えている。または独立開業を考えているが、新たなチャレンジする職業が見つからない。そんな悩みを抱えているなら、もしあなたが引越し業経験者なら、超高齢化社会に適した遺品整理業を是非お勧めします。ここでは、引越し業経験者が遺品整理業へ転職する際の業務内容が違う点と同じ点、なぜ遺品整理業が向いているのか?などを解説していきます。

目次

引越し業経験が遺品整理業で生かせること

引越し業を経験していたから、遺品整理業では即戦力として認められることも多々御座います。どんな引越し経験が遺品整理サービスでは生かせるのかを解説していきます。

住宅街を運転するトラックの運転技術に慣れている

トラックドライバーを比較した場合、物流センターから物流センターなどに荷物を運ぶトラックは主に大きな道路(幹線道路)を通行します。引越し業のトラックドライバーは、更に狭い路地などがある住宅街を通行していきます。そのため、遺品整理の現場も同じ状況であることから、安心して運転を任せることが出来ます。

体力に自信がありチームワークに慣れている

引越し業も遺品整理業も家の中から重たい大きな家具等を搬出いたします。また大きな家具や冷蔵庫などは2人で運び出しいたします。団地の階段作業では、リレー方式で荷物を運ぶなどチームワークで仕事をこなしていきます。体力もあってチームワークで仕事をすることは引越し業も遺品整理業も同じです。

不動産や動産の価値を下げない搬出方法に慣れている

高級なタワーマンションであっても築30年の戸建であっても家財を搬出する際、建物に養生をしたり建物に一切の傷がつかないよう搬出作業するのは引越し業も遺品整理業も同じです。また最近では遺品の家財を海外等へリユース(再利用)することも増えており、リユースする家財も傷がつかないよう搬出しなければなりません。例えば前職が廃棄物関連の経験者だとごみ扱いに慣れているため、家財に傷が付かないよう搬出する技術や配慮が足りていないことが多く目立ちます。その反対に引越し業経験者だと家財に傷が付かないよう搬出する技術が優れていることが多く、安心してお任せできます。

梱包技術に優れている

引越しの場合、運び出す荷物は全て再利用するため、割れやすい食器類、ビン類、人形ガラスケースなどきちんと梱包する必要性があります。遺品の場合、搬出する物は大半が廃棄物と思う方々も多いかと思いますが、大きく分けて廃棄物するもの、リサイクルするもの、リユースするもの、供養するもの、形見分け配送するもの、貴重品や思い出の品などに分別いたします。その中で廃棄物は別としてリュース・リサイクル、供養するもの、形見分け配送にはそれなりの梱包技術を求められます。

梱包作業

(海外等も含めて)リユースできる主な遺品とは

  • 食器棚やタンスなどの大きな家具類
  • 食器類
  • オブジェ(飾り物)、額縁などの絵または写真
  • 未開封の雑貨類
  • ぬいぐるみ
  • ギター、楽器類全般
  • AV機器(国内リユース)

リサイクルできる主な遺品とは

もっぱら物と言われるものが該当します。主に原料として形を変えて再利用するものを言います。

  • 古紙類(雑誌・新聞紙・段ボール)
  • 鉄類(鉄・非鉄)
  • 衣類
  • 家庭雑品
もっぱら物

引越し業から遺品整理業へ転職したら初めて経験する業務内容とは

引越し業では遺品整理業とバッティング(重複)する業務内容が多い中、遺品整理業にしかない業務内容も多々御座います。ここでは引越し業には無い業務内容を解説いたします。

遺品の品々

遺品整理業の廃棄物処理

遺品整理するとリサイクルするもの、リユースするもの、供養するもの、形見分け配送するもの、貴重品や思い出の品以外は廃棄物となります。その廃棄物ですが、故人様の自治体によって分別方法がかなり異なることが多いです。そのため廃棄物の分別方法に慣れるまで少し時間がかかるでしょう。また家庭系一般廃棄物収集運搬許可を所持していない遺品整理業者は、許可を持つ委託業者に遺品整理現場へ来ていただき適正処理しなければなりません。

引越しは1日、2~3件は当たり前ですが、遺品整理は通常1日、1件の現場仕事

引越しの場合、作業現場に着いたら養生等を行い搬出できる準備を済ませたら、梱包済みの荷物を即搬出となることも多いですが、遺品整理は作業現場に着いたら養生等を行った後に、分別梱包作業から始まります。廃棄物するもの、リサイクルするもの、リユースするもの、供養するもの、形見分け配送するもの、貴重品や思い出の品などに分別するのですから、それなりの時間がかかります。通常はこの分別作業と並行して搬出作業も行います。また引越しは通常なら1日に2~3件の現場作業を行いますが、遺品整理なら通常は1日、1件の現場作業です。

引越し業と違い、遺品整理業は何台かの車両に分けて積込むを行うことが多い

遺品整理の作業で積込んだ遺品ですが、それぞれ持ち込み先が違うことが圧倒的に多いです。例えば、雑誌・新聞・段ボールなどの古紙は取引ある古紙回収センターへ持ち込みリサイクルされます。鉄や非鉄類は取引あるスクラップ処分場などへ持ち込みしてリサイクルされます。また海外リユースされるものは、取引ある海外貿易会社などへ持ち込みリユースされます。その他、国内リユースできるものは買取業者に持ち込みしたり、自社でネットオークション販売するなどのやり方でリユースしていきます。引越しはお客様の家に荷物を降ろし設置したら作業完了ですが、遺品整理は現場作業が終わってから、意外とやることが多いのです。そのため通常は1日に1件しか現場作業が出来ないのです。更に持ち込み先がそれぞれ違うことから複数のトラックなどを必要とされています。

リユース品を積込み

遺品整理(または孤独死現場)の現場供養

引越しでは作業現場に僧侶を呼んで供養することは聞いたことありませんが、遺品整理の現場では良くあります。特に孤独死現場ではその確率も高くなります。最初は宗派や流儀が分からないことでしょう。しかし僧侶に仕切っていただけますのでご安心ください。大切なのは故人様を供養する気持ちだと思います。

まとめ

結論から言って引越し業経験者は重複する仕事内容が多いことで遺品整理業への転職は非常に向いていると思います。引越し業者で働いているが、または引越し業経験者だが、転職を考えている方々もいらっしゃると思います。そんなときに、自分の経験を生かせる職業を考えている方々もいらっしゃると思います。この記事は、そんな方々に役立つ情報提供であれば非常に嬉しく思います。もしあなたの背中を押すお手伝いができたのなら幸いです。

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この記事を書いた人

(東京都)マインドカンパニー合同会社、代表社員の鷹田です。
清掃業界の先進国であるアメリカへ渡り、IICRC認定資格のTrauma and Crime Scene Technician (特殊清掃)やFire and Smoke Damage Restoration Technician (火災復旧)を学んでおります。当協同組合では、理事とサイト管理者を務めております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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