「遺品整理は初めてのため、どれくらい費用がかかるかわからない」「遺品整理の費用をなるべく抑えるために、注意点を知りたい」「遺品整理でトラブルを避けたい」このようにお悩みの方も多いでしょう。実際に、遺品整理でトラブルに遭うケースは増加しています。一度契約してしまうと解約も難しく、慎重な業者選びが欠かせません。
本記事では、見積もり時の具体的な確認ポイントから、よくあるトラブル事例、料金相場、費用を抑えるコツまで、役立つ情報を解説します。これから遺品整理を検討されている方は本記事を参考にして、信頼できる業者に問い合わせて見積もりをもらいましょう。
遺品整理で見積もりをとる際の注意点
遺品整理は業者によって料金体系やサービスが異なるため、見積もり内容をしっかり見比べる必要があります。業者選びで後悔したり、トラブルに巻き込まれたりしないために、以下の注意点を確認しておきましょう。
- 相見積もりを取る
- 問い合わせ対応が親切か確認する
- 遺品整理の現場を訪問見積りしてもらう
- 料金内訳を確認する
- スタッフの対応が良いか
- 「安い」だけで選ばない
3社程度の業者から見積もりをとる
遺品整理は業者によって料金差が大きく、同じ作業内容でも倍以上の開きが生じることも。3社程度から見積りを取ることで、相場価格がわかります。
- 基本料金と作業内容
- 追加料金が発生する条件
- 作業員の人数と作業時間
- 不用品の処分方法と費用
- 買取可能な品目と査定基準
一括見積もりサイトは便利だが、中間マージンが上乗せされている場合がある
一括見積もりサイトは、複数の業者に一度に見積もり依頼ができるツールです。自分で見積りを依頼する時間がないときには便利ですが、以下のような課題もあります。
- サイト運営会社への紹介料20~30%が料金に上乗せされている可能性
- 営業力が弱い遺品整理業者が多い傾向にある
- サービス品質の確認が難しい
- 実績や評判が不透明な業者も
業者に直接見積もりを取れば、紹介料などが含まれない料金で依頼できます。
広告に力を入れている業者はその分料金も高い傾向にある
テレビCMや新聞広告、Web広告(リスティング広告等)に多額の投資をする業者は、その経費を料金に上乗せせざるを得ません。月間で数百万円の広告費を投入する企業もあります。
そのため、広告宣伝費が多い業者は、基本料金が高くなる傾向にあります。また、広告に力を入れる業者は営業重視の傾向が強く、サービス品質がそれに伴わないケースも。広告費をサービス品質の向上に回している業者のほうが、安心して依頼できるでしょう。
問い合わせの対応を確認する
初回の問い合わせ対応で、その後の作業の丁寧さも、ある程度推測できます。
- 質問に対する回答が誠実か
- 料金説明をごまかしていないか
- 不明点をすべて解消してくれるか
電話応対は会社の体制や規模によって異なりますが、大切なのは質問への回答の正確さです。マニュアル的な対応ではなく、状況に応じた具体的な説明ができる業者を選びましょう。不安な点は、その場で納得いくまで質問することをおすすめします。優良業者は、どんな些細な質問にも丁寧に答えてくれるはずです。
料金表はあくまで目安!必ず訪問見積もりしてもらう
Webサイトやチラシの料金表は、参考程度に見るべきです。実際の料金は、遺品の量や種類、作業環境によって大きく変動します。
見積りは無料の業者が多いため、必ず現場に来てもらい、正確な見積もりを出してもらいましょう。
見積もり時には、希望する作業内容を具体的に伝えましょう。「片付けてほしい場所」「残したい物」「期限」など、細かい要望も伝えることで、後のトラブルを防げます。
見積書の料金内訳をしっかり説明してもらう
見積書の合計金額のみ確認するのではなく、なぜその金額になるのか、料金内訳も説明してもらいましょう。
【料金内訳の例】
項目 | 確認ポイント |
---|---|
人件費 | 作業員数×時間×単価 |
車両費 | 車種・台数・使用時間・駐車場 |
処分費 | 品目別の単価 |
清掃費 | 作業範囲 |
実際の作業では、想定外の事態で追加料金が発生することもあります。そのため、事前に追加料金の発生条件と具体的な金額を確認することが重要です。
とくに気をつけたいのが、あいまいな表現による追加料金です。「特殊清掃が必要になった場合」「想定以上の量の場合」など、基準が不明確な条件は、金額の目安まで必ず確認が必要です。
スタッフの身だしなみ・言葉遣いを確認する
形式的な身だしなみより、プロとしての姿勢が重要です。見積もり担当者の態度や準備状況から、会社全体のサービス品質が見えてきます。
【見積もり時の対応チェックポイント】
評価項目 | 良い例 | 悪い例 |
---|---|---|
服装 | 清潔な作業着・スーツ | 私服や乱れた身なり |
言葉遣い | 専門用語の丁寧な説明 | 威圧的・なれなれしい |
持参品 | 必要書類一式完備 | メモ用紙のみ |
時間厳守 | 5分前行動 | 無断遅刻・突然の変更 |
とくに大切なのは、依頼主の話をしっかり聞く姿勢です。一方的な説明や、質問へのあいまいな回答は要注意。また、名刺・会社案内・見積書・契約書のひな形・メジャーなど、必要な持ち物がきちんと準備されているかも確認しましょう。
「安さ」に惑わされず、信頼性や対応力を見極める
「最低料金○○円〜」という表示には要注意です。実際の作業では、さまざまな追加料金で当初の見積額を大きく上回ることがほとんど。安さだけを強調する業者は、むしろ警戒が必要です。
信頼できる業者は、作業内容と料金の関係を分かりやすく説明してくれます。見積書には具体的な作業手順や、必要な機材、人員配置まで記載されているはず。「安さ」より、説明の丁寧さを重視して業者を選びましょう。
また、極端に安い見積りは、作業品質の低下やずさんな廃棄物処理につながる可能性も。適正価格での丁寧な作業を心がける業者を選ぶことで、トラブルなく遺品整理ができます。
遺品整理業者との見積もりでよくあるトラブル
遺品整理では、料金の不透明さや追加請求、作業範囲の認識違いなど、さまざまなトラブルが発生しています。国民生活センターには、遺品整理についての相談が年々増加中。以下では、典型的なトラブル事例と具体的な対処法を解説します。
出典:独立行政 国民生活センター|こんなはずじゃなかった!遺品整理サービスでの契約トラブル-料金や作業内容に関するトラブルが発生しています-
料金内訳が不明瞭なまま契約してしまい、追加料金を請求される
合計金額にどのような作業内容が含まれるのか把握せずに契約し、作業後に想定外の追加料金を請求されるケースです。
【よくあるトラブルパターン】
あいまいな表記例 | 追加請求の手口 |
---|---|
作業一式 | 細かい作業ごとに請求 |
処分費込み | 特殊品の処分で追加料金 |
諸経費 | 想定外の経費を請求 |
見積書には、作業内容と料金の関係が明確に記載されているべきです。「一式」「込み」などの表現は、あとから追加請求される可能性があるため要注意。事前に詳細な内訳を確認し、あいまいな部分は具体的な説明を求め、納得してから契約しましょう。
見積もり時と作業後の請求金額が大きく異なる
見積もり金額からの大幅な上乗せも、よくあるトラブルの一つです。
【追加請求が発生する典型的なケース】
請求理由 | 実態 |
---|---|
想定以上の量 | 見積もり時の過小評価 |
特殊作業の発生 | 事前説明なしの追加作業 |
作業時間の延長 | 見積もり時間の過小申告 |
対策として重要なのが、見積書への追加料金条項の明記です。「○○の場合は追加料金あり」というあいまいな表現ではなく、具体的な条件と金額を記載してもらいましょう。また、作業前に再度見積もり内容の確認を行い、変更が必要な場合は書面での修正を求めることも大切です。
安い料金に飛びついた結果、悪質業者に依頼してしまう
相場より大幅に安い見積もりには必ず理由があります。多くの場合、以下のような問題が隠れています。
【要注意な格安見積もりの特徴】
安い理由 | 隠れたリスク | チェックポイント |
---|---|---|
追加料金前提 | 最終的に高額化する | 総額を確認する |
未熟なスタッフ | 粗雑な作業 | 資格や実績を確認する |
違法な処分 | 不法投棄の可能性 | 許可証を確認する |
無許可業者がゴミを適切でない場所に捨てた場合、排出者責任によって依頼主も罰則を受ける可能性があります。なお、不法行為発覚後に「知らなかった」と言っても責任を免れられない場合があるので、業者選びで油断しないことが大切です。
出典:Authense法律事務所|廃棄物処理法に違反するとどうなる?主な罰則や違反事例を弁護士がわかりやすく解説
作業範囲の食い違いが起こる
作業内容があいまいなまま契約すると、予期せぬ追加料金が発生しやすくなります。見積もり時には作業範囲を明確にし、契約書に記載してもらうことが重要です。また、立会いが可能な場合は、現場で具体的な範囲を確認しましょう。
不当なキャンセル料を請求される
キャンセル料をめぐるトラブルは、契約直後に多く発生しています。
【キャンセル料の注意点】
時期 | 一般的な基準 | 要注意な事例 |
---|---|---|
契約日から8日以内 | クーリング・オフ可能 | 高額な違約金を要求される |
作業前日 | 実費程度が妥当 | 見積額の50%以上請求される |
当日キャンセル | 相応の費用負担 | 全額請求される |
クーリング・オフ制度の適用可否、キャンセル料の具体的な金額や発生条件は、必ず契約前に確認し、書面化しておくことが重要です。
口約束だけで契約してしまい、トラブルになる
口頭のみの契約は、後日のトラブルの温床となります。書面がない場合、作業内容や料金の証明が難しくなるからです。
【書面化が必要な重要事項】
項目 | 具体的な内容 | トラブル事例 |
---|---|---|
基本料金 | 作業内容と単価 | 金額を上乗せされる |
追加費用 | 発生条件と金額 | 想定外の請求をされる |
作業範囲 | 場所と内容の特定 | 範囲外と主張される |
作業期間 | 日程と所要時間 | 予定の引き伸ばしなど |
見積書と契約書は別の書類として必要です。見積書は予定される作業と費用の概要、契約書は具体的な条件や責任の所在を明記します。
書面化することで、双方の認識の違いを防ぎ、安心して作業を依頼できます。
遺品整理の費用相場と主な内訳
遺品整理にかかる料金は、作業人数や処分方法などさまざまな要素で変動します。あらかじめ相場観を掴んでおくと、余分な出費を回避できるでしょう。ここでは、遺品整理費用の決まり方や、一般的な料金表、追加オプションについて解説します。
遺品整理の料金は間取りではなく「遺品の量」で変わる
同じ間取りでも、実際に処分する「遺品の量」で料金が大きく変わります。物量が増えるほど、作業員やトラックも追加になるからです。
- 1Rでも大量の荷物があれば作業時間が長引く
- 逆に広い部屋でも少ない物量ならコストが低減
したがって、正確な費用を知りたいなら「事前に整理できるものを分別し、実際に現場を見てもらう」ことが大切です。Webサイトの料金表を鵜呑みにすると、あとになって予想外の差額に驚く可能性があります。
遺品整理業者の料金単価表
多くの企業は「遺品の量」を基準に価格帯を設定しています。下記の表を見てみると、同じ間取りでも物量によって大幅な価格差があることがわかるでしょう。
遺品の量 | 参考間取り | 合計金額(税別) |
---|---|---|
2m³~10m³ | 1R | 40,000円~200,000円 |
2m³~12m³ | 1DK | 40,000円~240,000円 |
3m³~20m³ | 1LDK・2DK | 60,000円~400,000円 |
5m³~35m³ | 2LDK・3DK | 100,000円~700,000円 |
8m³~50m³ | 3LDK・4DK | 160,000円~1,000,000円 |
10m³~70m³ | 4LDK以上 | 200,000円~1,400,000円 |
「極端に安い金額」を打ち出す広告だけを信じず、実際にどれだけの遺品を処分する必要があるかを踏まえ、正確な見積りを比べることが大切です。
遺品整理の費用項目と追加オプション
最終的な請求額は「基本費用+オプション」で決まります。遺品整理の主な費用項目は以下のとおりです。
- 人件費:作業人数×日当
- 処分費:家電や大型ごみの廃棄コスト
- 交通費:トラックの使用料や駐車料金
- オプション:エアコン撤去や現場供養・ハウスクリーニング・特殊清掃など
人件費は、遺品の仕分けや搬出に必要な人手を確保するための費用で、一人あたりの単価が設定されるケースが大半です。処分費は、家電リサイクルなどの手数料や、一般廃棄物の料金が含まれます。
また、現場供養や形見分けを配送する場合は、追加料金が生じるのが一般的です。エアコンの取り外しやハウスクリーニングなどのサービスも別途見積りになることが多く、事前に「本当に必要か」を見極める必要があります。
黒ナンバーの軽自動車も緑ナンバーの普通貨物自動車も所有していない事業所では、許認可を得た事業所に配送の代行業務を依頼しなければなりません。

遺品整理の費用を抑える3つのポイント
遺品を整理する際は、心の負担に加えて支出も気になる方も多いでしょう。しかし、少しの工夫でコストを抑えることは可能です。
- 自分でできる範囲で仕分けをしておく
- 自治体の粗大ごみ回収を利用する
- 使えるものは買取サービスに出す
時間や体力的に余裕がある場合は、上記のポイントを抑えておきましょう。
不用品をあらかじめ仕分けしておく
できる範囲で不用品を仕分けしておくと業者が作業する量が減り、最終的な出費を抑えやすくなります。
- 分類作業で「残す物・処分する物」を先に決める
- 自分で運べる物は先に捨てておく
まずは家具や雑貨などを種類別にまとめて「残す・捨てる」を明確にし、不要なものを減らしておくことが重要です。仕分けが終わった段階で本当に業者に依頼すべき品目とボリュームが判明するため、余計な人件費や処分費を抑えられます。
自分たちで整理しきれないほどの量がある場合でも、箱詰めや分別を少しでも進めておけば、遺品整理業者が作業を始める際の負担を減らすうえで役立ちます。もちろん、市区町村によって分別方法が異なります。親族で片付けする際は、該当地域の分別方法を確認しましょう。
- 電池
- 蛍光灯
- マッチ
- ライター
- スプレー缶
- バッテリー
- ペンキなどの塗料
自治体の粗大ごみ回収を活用する
家具や家電の処分を行政サービスに任せると、業者へ支払う料金を軽減できます。
- 粗大ごみ受付窓口で費用や日程を調べる
- 申請手続きと指定された収集日に合わせて出す
市区町村ごとに処分料金が異なる場合がありますが、民間に頼むより安価なケースが多いです。ただし申し込みの期限が設けられていることがあるので、遺品整理の日取りに合わせて計画的に予約するのが大切です。詳細は、お住いの自治体ホームページを確認してみましょう。
売れそうなものは買取サービスを利用する
まだ使えるものや希少価値がある遺品を売却すれば、整理費用の負担を下げられます。
- 複数の買取ショップやフリマアプリで買取額を比較する
- ブランド品や骨董品は専門的なショップに相談する
捨てる前に「売れるかもしれない」と思えるものは、一度リサイクルショップやネット宅配査定などに問い合わせてみると良いでしょう。
家具や家電の状態がよければ、それなりの金額がつく場合もあります。とくに箱や説明書が揃っているブランド品は、高値で取り引きされることも少なくありません。売上金を遺品整理の出費に回せば、実質的な負担を抑えることが可能です。
信頼できる遺品整理業者を選ぶ3つのコツ
大切な品を扱ううえで、いい加減な業者に当たると後悔しか残りません。専門知識を持った丁寧な作業を行う業者を選ぶコツは、以下のとおりです。
- 業者について詳しく調べる
- 必要な資格・許可の有無を調べる
- 実績を重視する
会社概要の内容をしっかり読む
運営情報がWebサイトに記載されていない業者は、何かを隠している可能性があります。まず、公式サイトにある住所が実在する事務所なのかをチェックしましょう。バーチャルオフィスや、実在しない住所を記載している業者は信頼性に欠けます。
また、代表挨拶や組織理念を公開しているかどうかも大切です。少し読み込むだけで、その企業が何を重視しているかが見えてくるはずです。
さらに損害賠償保険を用意している業者なら、作業時に予想外の破損事故が起きても補償面で安心できます。
遺品整理に必要な資格や許可を取得しているか確認する
遺品整理業者が正式な許可を得ていないと、依頼者まで違反行為に巻き込まれるリスクがあります。資格や許認可を調べることは非常に大切です。
- 家庭系一般廃棄物収集運搬の許可(事業系一般廃棄物収集運搬の許可はNG)
- 古物商免許
遺品整理に乗じて、不用品を不法投棄する悪質業者も見受けられます。家庭系一般廃棄物の許可を持たない業者に処分を任せると、「廃棄物処理法違反」の共犯として疑われる可能性も。
また、骨董品やブランド品の買取があるなら古物商許可が必要です。さらにスタッフが遺品整理の基本を学んでいる「遺品供養士」の資格を取得していれば、専門的な判断ができる可能性が高いです。
口コミ・評判よりも「作業実績」を重視する
ネットで目にする口コミは「サクラ」の可能性があり、完全に信用すべきではありません。自作自演の称賛コメントを集めて信頼を偽装する手口は決して珍しくないため、実績を重視しましょう。
実物の遺品を整理したビフォーアフター写真などを数多く掲載している業者は、信頼できます。口コミだけに頼らず、実績という確かな根拠を軸に判断しましょう。
遺品整理の心配事は専門家に相談を
遺品整理総合相談窓口協同組合は、2015年設立の国認可(国中整計建第180号)を受けた専門組織です。
全国初の遺品整理専門の協同組合として、不法投棄や高額請求など遺品整理に関するトラブルでお困りの方に、消費者保護の立場から公平な対応を行っています。特殊清掃の先進国アメリカで学び、IICRC認定の国際資格を取得したスタッフが在籍し、専門的な知識にもとづいた相談も可能です。
相談は無料。フリーダイヤル(0120-119-713/平日9:00〜14:00)または公式サイトのお問い合わせフォームで受け付けています。遺品整理でお悩みの際は、まずはご相談ください。
遺品整理業者への依頼から作業までの流れ
ここでは、遺品整理をはじめて行う方に向けて、遺品整理業者に依頼したあとの流れを解説します。細かい流れは業者によって異なる可能性がありますが、大まかな流れを事前に把握しておきましょう。
問い合わせて見積もりをもらう
依頼したい業者が決まったら、実際に問い合わせて大まかな状況を伝え、現地に来てもらって見積もりをもらいます。
見積もり当日は、業者が部屋の状態や遺品の量、搬出ルートなどを確認します。見積もりは無料の場合が多いですが、念のため、見積もり費用は発生するか確認してみましょう。
見積もりと作業内容に納得したら契約する
見積もり内容の説明を聞き、条件に合意できるなら書面ベースで契約を結びます。キャンセル料や追加オプションの金額など、納得できない部分があるまま契約してしまうとトラブルの原因になるため、必ず解決してから契約しましょう。
正式な契約に進む際は、見積書だけでなく「契約書」が用意されます。
契約書には、搬出作業の日取りや支払タイミングなどの大事な情報が載っているはずです。とくに「この品は残してほしい」などの要望がある場合は、口頭だけで済ませず契約書面に反映させてもらうと良いでしょう。
遺品整理作業当日の流れ
当日は短時間で段取りよく終わるケースもありますが、遺品の量が多いほど時間がかかると考えておきましょう。ここでは、遺品整理総合相談窓口協同組合の作業の流れを紹介します。
スタッフが到着したら、マンションなら管理人へ挨拶するなど、周囲への声掛けを行います。
マンション等は管理会社の指示に従った養生作業いたします。
作業前に想いを共有するためのミーティングは欠かせません。
遺品ひとつひとつ、部屋の隅々まで見ていくため、貴重品や想い出の品を見逃す事はありません。
手間を惜しまずゴミ扱いに見えない梱包を行い、リサイクル品などはプロらしい丁寧な積込みを行います。
各部屋の搬出後は簡易清掃を行い、ご依頼者様に最終確認していただき、ご精算で作業終了となります。
まとめ
遺品整理の見積もりでは、料金の透明性と適切な業者選びが重要です。トラブルを防ぐには、以下の点に注意しましょう。
まず、3社程度から見積もりを取得し、相場を把握しましょう。一括見積もりサイトは便利ですが、中間マージンで料金が高くなる傾向があります。必ず訪問見積もりを依頼し、現場での正確な査定を受けることをおすすめします。
見積書では料金内訳を細かくチェック。「一式」などのあいまいな表現や、追加料金の条件は具体的な説明を求めましょう。また、極端に安い料金には要注意です。適切な価格で丁寧な作業を行う業者を選ぶことが、結果的にトラブル防止につながります。
必要な資格・許可の確認や、作業実績の確認も忘れずに。書面での契約を徹底し、口約束だけで進めないことも重要です。これらの注意点を守ることで、安心して遺品整理を依頼できます。
遺品整理については、お気軽に遺品整理総合相談窓口協同組合にご相談ください。

